鯖の一本巻き

 鯖寿司は地下街系でも必ず見かけるお馴染みアイテムです。専門店だけでも複数店出展していたり、地方からの出店や駅弁系の店、魚屋系の店など至る所で存在します。そんな鯖も昔は酢が出張り過ぎているものが圧倒的に多く、そして鯖寿司はそういうものだという風潮が罷り通っておりました。鯖寿司が嫌いな人は恐らくその酸っぱさの強さも理由にあったと思いますが、当たらないよう技法も増した今は酢を控えめに鯖の美味しさを存分に味わえるものを見つけるのも難しくなくなったように感じます。
 そんな昔、しめ鯖はいいけど食べ続けると飽きるという実感があってそう積極的に食べることはしないでいたのですが、ここの鯖をたまたま食べる機会があった時、その認識が改まりました。その頃買っていたのは一本巻ではなくて少し少ない1000円程度のパックのものだったのですが、今は穴子等のセットを除いてなくなってしまったようです。そして良質な鯖を手軽に食べられるようになったことで、努めてここでは買わなくなってしまったのですが、今でもここの巻は飽きには無縁な一品です。そして当然ながら高菜のものは海苔のものよりも美味しいです。

・創作鮨処「タキモト」(東京大丸内店舗)
http://tabelog.com/tokyo/A1302/A130201/13058696/